上壹丁目

日本武尊

上壹丁目の旧山車は、明治15年 香取市佐原本川岸区より譲り受けたもので、現山車は昭和60年 町内大工棟梁 篠塚良雄氏により復元新造されたものです。
特徴は二方正面造りで、上屋部分は潮来唯一の神楽殿造りとなっております。

日本武尊の大人形は、身の丈18尺(約5.5m) で、明治16年 京の人形師 衣川人麻呂の作と伝えられております。
伊勢神宮斎宮であった 倭姫(やまとひめ) より、火打ち石と雨叢雲剣(あめのむらくものつるぎ) を拝領して東征に向かう姿を表現しています。
制作時には、熊襲征伐の題材で作られ、熊襲の首長のカワカミノタケルの館を丘の上から片足を岩に乗せて睨みつけている場面でしたが、平成14年の改修の際に、岩に足を乗せていると上下昇降が不可能な為、今の場面・姿となりました。

彫刻は、文政3年 下総の後藤系の作。
正面方立に『黄石公張良図』
後正面方立に『玉巵弾琴、九天玄女(推測であり西王母の可能性も有り)』
欄間に『唐子群遊図、和唐内の虎退治(推測であり武松打虎の可能性も有り)』
下高欄には春夏秋冬を表した『馬に桜、獅子に牡丹、鹿に紅葉、猪に松』。
そしてこの山車の最大の見所は、上高欄に配された4頭の龍の彫刻で、正面と後正面は、長さ8尺(約2.4m) に及ぶ大作です。
繊細で絢爛な彫刻は、正に幕末の文化・文政期の特長を色濃く表した傑作で、茨城県有形民俗文化財に指定されています。

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